浮世離れ

わかってるんだよ…世間から見て愚昧なのは俺だけで、自分が少なからず特別だということを、ずっと前から、ほんの少しずつ感じ始めてた


考え方の深度が他者と比べて桁違いで、まるで虚数に生きてるような、本当の意味での"浮世離れ"


誰かはそれを見てみぬフリをしながら、自分の蒙昧さを知りたくないがため、蔑むためだけに愚かしくも「勘違いした頭の痛い奴」と嘲う。

誰かは賢しらにそれを「カリスマ」なんてよさげに呼んで、まるで神でもあるかのように祭り上げる。


面白半分、罵倒半分に利用しようとする人間が、こぞって俺にちょっかいをかけてきてることも、もう知ってる


子供の頃から言われてきた「不思議」「天才」「愛されてる」「人気者」なんて下卑た称賛に、いつまでも名を委ねて楽しんでいられたなら、どれほど幸福だったことか


猿回しの猿が知ったのは、自分よりも考えの浅いもの達が自分を利用し、その錯綜する様を笑っていたという残酷な現実だ


望んでもない思考迷路の成れの果てが、この有様だよ
ここまでさせたのは…誰でもない、俺自身の好奇心と経験則、環境と世間




もうさっさと狂いたい。いや、もう狂ってるのかね？


愚かなのは最期まで俺なんだ
誰かがそう望む限り、俺は道化であり続けることも、わかってる




知れば絶望は無い
虚無感は酷い

















…きっと他の人はみんな、俺と同じくらい…いや、これ以上のコトを考えてるんだよねwwwwwwwwwwwwwww
じゃなきゃ俺をバカにするなんて愚かしいマネ、出来るワケ無いもんなwwwwwwwwwwwwwww

な、そうだろ？

みんなの頭の中は、俺には見えないけど…俺よりもずっと、こう、複雑で奇怪で、もっと色んなコトを考えてるに違いないよ。みんなはもっと頭良いんだから。

そうだよな？

だから、俺は、いつまでも、誰から見ても愚かなんだろうよwwwwwwwwww
だから、バカらしく、楽しいとこだけ持ってけばいいと思ってればいいんだよwwwwwwwwww

そうだよな？

そうだよな。

















俺もまた、こうして考えることを放棄して、生き長らえる







いつまで？